「●●しやすい」という言葉は英語でいうと、Easy to ●●.ということになるんでしょうか。
職場の定義として「働きやすさ」はちょっと微妙
働き方改革の流れの中で、「働きやすさ」という言葉がとても聞かれるようになりました。
たしかに逆説的に言うと「働きにくい職場」ってダメだと思いますし、よくないと思います。ましてやブラックと呼ばれる職場は無くなった方が良いと思います。テレビCMで「24時間働けますか?」なんてフレーズが聞こえてきていた時代がずいぶん昔に感じるぐらい働く人たちの権利や環境を守る動きがでてきたことは良いことです。
ただし、この「働きやすさ」という言葉って、どのように解釈したほうがいいのだろうか?と疑問が湧くときがあります。
たとえば、「仕事が楽(らく)」というのも働きやすさかもしれません、
「労力の割に稼げる」ということも働きやすさかもしれません、
「目標が明確になっている」ということに燃えて働ける人もいます、
一方で、「人間関係がよい」ということも含まれるかもしれません。
ただ、このように「働きやすさ」というワードに解釈がここまで多く、それぞれの人によって解釈が違うのに、つまりこのワードから連想するイメージが人それぞれ千差万別なのに、さも時代の共通言語のようにつかってしまうことに疑問があるのです。
なのでChaChaではこのワードは使わないようにしました。スタッフの皆さんが働く職場の環境づくりにかなり注力している法人だからこそ、ここはこだわるべきだと思いました。
そこで、私たちが人事の理念、つまり「どんな職場にしたいか?」というテーマへの答えは
「がんばりやすい職場を作ろう」
というワードにしました。
これであれば、「がんばりたい人ががよりがんばれる職場」というイメージが割と共有化しやすいです。
あくまでプロの集団であり、スタッフが自己実現できる職場であること、それが何よりも大事にされている風土をつくりたい、その上で人間関係とか処遇とか目標選定などがより質としてアップできる状態にしたい、そう思っています。
経営者が「がんばりやすい」なんて書くと、ブラックな文化を推奨しているように誤解を与えがちですが、そうではありません。むしろ「働きやすい」というぼんやりとしていて不明確なワードで人材を募ることの方が無責任なのかな、と思って私は職場作りにこれからも妥協なく取り組みたいと思っています。