まだ夏まっさかりなので春の卒園式のシーズンにはまだまだ遠いですが、卒園式の式典中に卒園する子どもたち一人一人が将来なりたい職業を言ってくれるシーンなどは割と多くの幼稚園や保育園で行われていると思いますが、大いにそのことに疑問があります。
結論
幼児教育の意味は、仕事そのものを作って行ける可能性を広げること。今ある職業から子どもたちに選ばせるのはいかがなものか。
たとえば、有名なこんな研究もあります。
「子どもたちの65%は将来今ない職業ににつく!?~子どもの未来にどう大人が関わるか?~」
もちろん子どもたちが憧れや夢を持つことは素敵だしそのことの意味はあると思います。
でも、その子どもたち主体の話とは別に、大人が「言わせる」感じがとても違和感があります。
今ある仕事から選ばせる、そして実際にその何割かの子どもたちが「この保育園の先生なりたいです」とか言ってくれるもんだから涙腺崩壊のキラーコンテンツになってしまうことも影響しているのでしょうか。
今ある仕事も必要であり社会の役割でありますが、仕事そのものを作ってゆく、それが全てを再定義してゆく新しい時代にあった人間像なのだとしたら、夢の余白に思い馳せるというか、憧れのあえての抽象化をしてゆくというか、そのような一つ前の世代我々ができる関わり方があるのではないかな?とも思うわけです。
とはいえ、このようなことは結局のところ、教育観にかかわってくるので、その園がどのような理念を掲げているのか?に答えがあるのですよね。