前回のブランディングについての投稿でブランディングは引き算であることを書きました。
また別の切り口でブランディングについて思うところを書きます。
そのサービスや会社は人格です。
だからこそ、似合う服を着ることがブランディングです。
ブランディングを単なる宣伝や話題作りだと思っている方にはおわかりいただけないのかもしれないのですが、これはこれまでお世話になってきたブランディングのプロフェッショナルに教わったことで最も心に残っている言葉です。
人間はそれぞれに似合う服ってありますよね? 一方で、似合わない服を着ちゃって痛いケースを見ることもありますよね。
会社やサービスにおける、ここでの「服」とは、コンセプトだったりWEBのデザインだったり、事業ポートフォリオだったり、立地だったりします。
ドトールはドトールなりに。
例えば
ドトールコーヒーは低価格で短時間でコーヒーを一杯飲めるからこそ、忙しいビジネスマンを中心にファンがいます。だからこそ駅前立地を取りますよね。ドトールが国道ロードサイドで多く出店したら、その手軽さを求めているお客様はあまりそこにはいません。つまり似合わない服を着てしまうことになるのです。たまにガソリンスタンドの事務所部分をドトールコーヒーにしているケースは見かけますが、あれはまさに給油という短時間の際にコーヒーを楽しんでもらうための工夫なので似合う服を着ていますよね。
大塚家具の失敗
大塚家具はお家騒動が話題になりましたが、ブランディングという視点で言うと、これまでの丁寧な接客と提案からなる高価格な売り方を中価格に移行してしまったことが失敗だったと思います。価格も服なので、似合わない服を来たら輝かないのです。そしてそれまでの顧客の期待を裏切ることになってしまうのです。
似合う服を見つけるために
するとブランディングは似合う服を見つけて着ることが重要なのですから、何よりもまず自分らしさをしっかり見つめる必要がありますよね。そして、えてして自分が一番自分のことをわからない、だからこそブランディングには客観性をもった信頼をおけるパートナーが必要なのです。