私の発信の根底にあるChaChaの理念体系をご説明せねばですね。

これが私たちの理念の体系の幹の部分です。
この中で、最初にミッション(Mission)についてご説明します。
ミッションは、私たちが存在する意義。
そして、ミッションをみればその組織が何に挑んでいるのか、競合がどこかがわかる。
私たちは「20年後を創る」ということを掲げて、ChaChaがこの世に存在する意義を定義しています。そしてはこれは使命でもあります。
このミッションの定義をする上でのポイントは2つ。
- あえて制限をつくる
- どんな保育をするのか、どんな子育てをするのか、を書かない。
この2つのポイントで解説します。
「未来」をどのようにとらえるか
最初のポイントである「あえて制限をつくる」ことの意味なのですが、
たとえばミッションに「素晴らしい未来を創ろう」と掲げていても、ちょっとピンとこないと思うのです。未来は1分後でもあり、100年後でもあるけど、あえて「20年後」つまり「2041年の6月を今つくっている」という限定的なイメージとして共有をすることが重要だと思いました。
つまり、制限が自由な発想を生むのです。
真っ白な紙を与えられても、そこにいきなり絵を書くことが難しいように、漠然と「未来」と最初に言われても、わからないのです。
このことにより、私たちの園に在籍してくれている0歳の赤ちゃんが成人するころ、そして今年度で卒園する子どもたちが25歳ぐらいになるころ、そのころの社会を今日の保育が創っていることを実感することが私たち存在している意義なのです。
そして、この制限があるからこそ、私たちは20年後の世の中がどのようになっているかを予想するのではなく、社会作りの主体として「構想する」ことができるようになったのです。
保育をすること自体が目的なのか手段なのか
2つ目のポイントについて。
理念の体系の中で最も深いところに位置づけられるミッションに、私たちは「こんな保育をしたい」とか「こんな幼児教育を進めます」とか「こんな子育てをしよう」ということは書きませんでした。保育園の役割についても書きませんでした。
それは、このミッションに保育や幼児教育の方針を書いてしまったら、保育することそのものが目的になってしまうからです。
子どもたちを慈しみ、彼らへの愛情と専門性を発揮する私たちが「保育は目的では無い」という言い出すことに違和感を持つ方もいらっしゃるかもしれません。冷たいように思われるかもしれませんね。
でも、私たちの目的は20年後の社会を作ることであって、そのための手段として私たちが最も熱くなれて私たちが貢献をすることができる保育園という方法を選んでいるだけなのです。
単に子どもが好きなだけではなく、子どもと一緒にコミュニティを形成し社会を創ってゆくことに使命を感じている保育士が冷たいわけないですよね。
だからこそ、この「20年後を創る」というミッションに邁進する限り、保育園という施設を運営すること以外にも必要なことがあれば取り組んでいこうと思っていますし、保育園の「あり方」そのものも時代の変遷に伴ってアップデートしてゆきたいと思っています。
ChaChaのライバルは隣の保育園ではない
このミッションを設定することによって、私たちは周りの保育園さんや幼稚園さんは競合相手ではなくなりました。一緒に社会の一員つまり市民である子どもたちを育ててゆく仲間になりました。
あえて競合相手を設定するとすれば、「子どもが社会を創ってゆくことを実感していない社会の認識」に挑んでいるのでしょうかね。
隣の保育園と争っていて、それでいて報われるのでしょうか?2025年でピークアウトするこの業界でプレーヤー同士が競っていても、マーケット自体が沈んでいくのでみんな負けますよ。